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huluの罠

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2020年6月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年10月18日



タイトルに「罠」なんて言葉を使ってしまったが、別に何かに騙されたわけではない。少し前、huluのオリジナルドラマ『ミス・シャーロック』がテレビで放送されていた。後日、録画したそれを見て続きが気になり(テレビで放送されたのは一話と二話だけだったので)、私は初めてhuluに登録した。


お試しとして二週間は無料とういうこで、『ミス・シャーロック』を見終えた後も、色々と映画を見ていた。無料なのに元を取ろうとする卑しさが自分でも嫌になる。ほぼ毎日、週末にはまとめて見た映画が以下のラインナップだ。そして若干ネタバレします。


・『シャーロック・ホームズ』

・『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

・『ムーンライト』

・『スポットライト 世紀のスクープ』

・『グランド・ブダペスト・ホテル』

・『鑑定士と顔のない依頼人』

・『震える舌』

・『娼年』


『ミス・シャーロック』が想像よりも面白かったので、ついついシャーロック・ホームズに意識を引っ張られてしまった。私はベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『SHERLOCK』が好きなのだが、ロバート・ダウニー・Jr主演の映画も面白かった。何かもう、シャーロック・ホームズなら何でもいいのかもしれない(去年あたりに放送されていた日本のドラマには全く興味がわかなかったけれど)。


その他は前から見てみたいと思っていた映画をピックアップして視聴した。『ムーンライト』を見ていた時は「ただの映画好き」である私と「腐女子」である私の感情がせめぎ合って、頭の中が大分騒がしかった。「シャロン」のパートで「ケヴィン! お前って奴は……!」とうっかり腐女子が発動してしまったが、どうにか軌道修正できたと思う。最終的に、セクシャルマイノリティがどうこうというのではなく、これは人間愛の話なのだなと感じた。


『スポットライト』は衝撃の事実を詳しく知ることができたし(まさかそんな統計結果があったとは)、非常に丁寧に作られた映画だと思う。『グランド・ブダペスト・ホテル』はとにかくわくわくして、とても面白いコメディドラマだった(ベルボーイが超キュート)。「どの映像を切り取っても美しい」と言われていた理由もよくわかる。『鑑定士と顔のない依頼人』は始め「ヴァージル頑張れ」と思っていたが、ラストに近づくにつれ「え……? ちょっと、嘘でしょ? これはもう……悪夢じゃん!」という感じの映画です。


二本だけ邦画も見て、『震える舌』は色んな意味でヤバい映画だった。破傷風怖すぎ。子役の女の子は大変だっただろうなぁ。『ミス・シャーロック』の時も思ったが、バッハの『無伴奏チェロ組曲』は本当に印象的な曲だ。『娼年』は昔、原作の小説を読んでいたので映画もチェックしてみた(内容は割と小説に忠実だったと思う)。と言うか、徹頭徹尾セックスだったので、途中で何かちょっと笑ってしまった。


という感じで、最近はずっと映画漬けの日々を送っていた。自慢ではないが小説は一行たりとも書いていない。そう、これが「huluの罠」なのである。普段、ほとんど口にしない映画の感想をブログに書いてしまうほど、私は映画を見ることにハマってしまっていた。無料期間が終了した後、小説を書くことに戻れるのか……若干不安である。

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