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花は枯れるか

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2022年9月18日
  • 読了時間: 2分


あっという間に夏が過ぎ去り、もう9月も後半に入ってしまった。この夏に自分は何をしていたのか、ワープしたんかな?と思うくらいマジで記憶がない。覚えているのは書き物ではなくコラージュに興味が傾き、毎日何かしら作っていたということぐらいだ。正直、今は文章を書くよりも紙ものを触ってコラージュする方が楽しくなっている。


個人の趣味なので好きにすればいいと思うものの、あまりにも文章を書かずにいると何故か罪悪感のようなものを感じてしまうから不思議だ。このブログ記事も「何か書かないとな……」という焦りに似た感情に引きずられて書き始めた。最近まで月一ブログの存在を忘れかけていたというのもまた事実ではあるが。


自分にとって書くことは何なのかと、時々考える。書きたいことがある時は衝動に身を任せて意味など考えはしないけれど、そうでない書き物をする時は必要性みたいなものを考えてしまう時がある。書くことによって得られるものは達成感とか満足感ぐらいで物理的な利益は何もなく、その感情も長くは続かない。


仕事ではない趣味の書き物というのは結局、自分が「やりたいかやりたくないか」という感情に左右されるもので、何か目指すものでもない限りストイックに続けることは難しい。二次創作に夢中になっていた頃は「書かなきゃ」よりも「書きたい」という気持ちが大きく、自然と創作活動を続けることができた。


情熱を失ってしまえばそれで終わり。私はすでに書くことが習慣になったと思い込んでいただけで、実際は違っていたのかもしれない。日記のような文章なら間を置かずに書くことができるけれど、作品としての文章を書くことは難しい。そのために無理矢理にでも手を動かすことは想像よりもずっとエネルギーがいる。


「継続は力なり」とはよく言ったものだ。こうして書くことを休んでいる間、私の文章力が著しく低下するとは思わないが(そもそもそこまで高度な能力は持ち合わせていない)、気持ちが枯れてしまったらどうしようという恐れはある。恐れ……はちょっと違うかな。書くことができなくなったらつまらない。これだな。私はきっと、書くことができなくなった自分をつまらないと思うだろう。

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