コメントにまつわるあれやこれ・二次創作編
- 雨
- 2019年2月11日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年1月28日

ありがたいことに、一次創作でも二次創作でも、読者の方から小説にコメントをいただくことがある。一次と二次では読者層が違うので、やはりコメントにもそれぞれに傾向のようなものがあって興味深い。今回はそういった読者の反応とそれについての個人的な感想を書こうと思う。まずは現在、私の活動のメインになっている二次創作の話から。
本題に入る前に、今まで自分が使用している投稿サイトをぼやかして書いてきたが、曖昧な表現を使い続けるのが面倒になってきた。なので、ROM専として登録しているpixivに投稿しているという設定で、より具体的に書いていくことにする。なお、身バレ防止のために所々フェイクが入っているので話半分に読んでいただきたい。
私の活動しているジャンルは「RPS」や「nmmn(ナマモノ)」と呼ばれており、実在する人物が創作の対象となっている。二次創作の中で最もデリケートな分野であり、本来はひっそり隠れて活動しなければならいジャンルだ(最近はTwitterで鍵もかけずBL妄想をツイートする人もいるみたいだけれど)。おそらく、ジャンルの規模はマイナーだと思う。
pixivには「マイピク」という機能があり、作品の公開範囲を制限できる機能がある。一般的な「全体公開」ではなく「マイピク限定」で投稿された作品は、投稿者にマイピクの承認をもらった人しか閲覧できない。私はこのマイピクの機能を使い、細々とRPSの小説を投稿している。因みにマイピクの人数は300人くらいだ。
小説を更新すれば数件はコメントをもらえるといった状況で、返信が全く苦にならない数なので、いただいたコメントには全て返信している。また、マイピク申請の際に合わせてメッセージを送ってくれる方も多い。こちらは公開コメントと違い、私だけが読めるものだ。コメントを他の人には読まれたくないという方がメッセージで感想をくれることもある。
うーん、前置きが長くなってしまった。さて、ここからがようやく本題です。
そういったコメントの中で、私の名前を「様」付けで呼ぶ人が結構いる。一次創作の時は普通に「さん」付けで呼ばれることが多かったので、そこまで畏まる必要があるのかと最初は少し違和感があった。失礼があってはいけないという配慮は嬉しいが、私はそこまで礼儀にうるさい人種ではないので、もっと気楽にしてくれていいのになぁと思う。
また、コメントのタイプは私の場合、以下のような3つに分けることができる。
・「素敵」とか「好き」という感情をストレートに表すタイプ
・小説の中で萌えた部分を具体的に書いてくれるタイプ
・遠回しに、または直接的に「続きが読みたい」と希望を書くタイプ
基本的に、私はどんなコメントをもらっても嬉しい。しかし、続きが読みたいと言われると場合によっては複雑な気分になる。続くことがわかっているシリーズなら全然問題ないが、単体の小説として書いたものにそう言われると「ここで終わった方がいいと思うけどなぁ」と微妙な気持ちになってしまうのだ。「読みたい」という気持ち自体は嬉しいんですけどね。
幸い、私は今まで批判的なコメントをもらったことがないので、そこは本当に恵まれているなと思っている。小説のテイストによっては酷い言葉を書かれることもあるようで、他にも作者への嫉妬心だったり、そのCPが気に入らないという理由で誹謗中傷されることもあるらしい。そういうのは見なければいいだけだと思うのだが……感情とは厄介なものだ。
あと、二次創作では自分がROM専であることを気にしている方が多い。マイピク申請の際にも「作品を書かない私なんかが申請していいか迷いましたが」といったことをよく言われる。私としては「いや、全然気にしませんけど?!」という感じである。同じ字書きでもROM専でも、小説を好きになってもらえたのなら同じように嬉しい。
そんなことが続いて、二次創作では作品を作らないことがそれほど負い目なのかとびっくりした。確かに、小説を書いたことのない人に上から目線で意見を言われたらイラっとするが、彼女達にそういうタイプはいなかった。素人の妄想小説を読んでくれるなんて奇特な方だ……という私の感覚は変わっているのだろうか?
まぁこれは、私が同ジャンルの他の方が書いた作品を読まないということも大きいかもしれない。私は読むジャンルと書くジャンルが別々というタイプなのだ。書きたいジャンルは自分で書くことで満足してしまう。他の作品に影響を受けないので自分が書きたいように書けるし、他人と自分を比べて落ち込むこともない。
書き手同士の「義理感想」が苦手なので、逆に純粋なROM専の方からのコメントはありがたいと思っている。たまに書き手の方からもコメントをいただくが、こちらは相手の作品を読んでいないので「何かすみません!」と恐縮してしまう。ブクマ0、フォロー0の自分が他の書き手からどう思われているのか……あまり想像したくはない。
今まで書いたことを無理矢理まとめると、二次のコメントは「ファン」の立場から書かれたものが多い。言い換えれば、相手と自分を同列だと考えている人があまりいない。「萌え」を提供してくれる存在は大切にされ、必要以上に持ち上げられることもある。あまり言葉の裏は読みたくないが、私はコメントを素直に嬉しいと思う反面、褒められても「勘違いするなよ」と自分に言い聞かせている。
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