top of page

過去の自分に殺される

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2021年12月6日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年12月12日



先月、無事に二次創作へと復帰した。復帰したと言っても短期間の活動で、継続的なものではない。この時期(個人的な推しCPの記念日)になると小説を投稿しようという意欲が湧き、新作を書いているというだけのことだ。次の新作をいつ書くのかは全くの未定である。


昔から私の小説を読んでくださっている方に声を掛けてもらったり、新規の読者の方が増えたりして、久しぶりの二次創作への評価はそれなりの感じだった。ただ一つ、マイナーCPであるEFの評価が(個人比で)あまり伸びなかったのが残念だった。私がこのCPの小説を書いてから一年以上が経っていたし、以前からいたEF好きの人達は違う場所に移ってしまったのかもしれない(新規の方に「素敵です」と言ってもらえたので、小説の質が落ちたわけではないと信じたい)。


そう言った意味では、私の推しCPであるBAも評価の初速が悪かった。もともと、逆CPのABの方が人気だったことは知っているし、CP検索で私の小説にたどり着く人も(他のCPに比べたら)多くないと思う。評価率は決して悪くなかったし、最終的な評価はいつもの感じに落ち着いたけれど、投稿してすぐの頃は「え……こんなに読まれないもんなの?」と少し焦ってしまった。あ、ついでみたいになって申し訳ないが、DAの評価は安定していた。


こうして振り返ってみると、私にも「きちんとした小説を書けばいつでも評価される」という驕りがあったことを実感する。コンスタントに投稿し続けている書き手と年に数回だけしか投稿しない書き手だったら、読み手にとっては前者の方がありがたい存在だろう。私の小説をずっと待っていてくれる稀有な人も中にはいるけれど、私に全盛期の頃のような情熱はないし、壁打ちなので同ジャンルの方々と繋がりがあるわけでもない。


当然と言えば当然の流れなのかもしれないが、何だか、これで本当に終わりにした方がいいのかもしれないなと感じている。わざわざ「止めます」と宣言するのではなく、静かにフェードアウトして二度と戻らないようにした方がいいのかもしれない。思った評価が得られず拗ねているだけだと思う反面、二次創作に関して、今の自分は過去の自分を越えられないのだということを思い知った。


二次創作にはジャンルの流行り廃れがあり、キャラ・CPの人気、交流の有無が大きく評価に影響すると理解している。しかし私は、それらを凌駕して評価されるのが優れた作品であるとも思っている。かつての自分の小説がそうだったなんておこがましいことは言わないけれど、私自身の絶対評価から考えて、今の自分に読む人を引き付ける何かがあるかどうかは疑問である。


今後、二次創作をしたいという気持ちになることがあるのだろうか。今までも休止と再開を繰り返してきたけれど、来年の自分が何を思っているのかはわからない。あぁ、私は本当に半端者だ。自分の「書きたい」という気持ちと向き合えばいいだけなのに、数字の呪縛から完全に抜け出すことができないでいる。

Comments


Join my mailing list

© 2023 by The Book Lover. Proudly created with Wix.com

bottom of page