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古巣へ帰るための準備

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2021年10月3日
  • 読了時間: 3分


一次創作の小説に区切りがつき、そろそろ二次創作の方に本腰を入れようと思っている。締め切りというか、小説を投稿しようと思っている日までにはまだ二ヶ月ほどの余裕があるのだが、BLを書く感を取り戻すためにも早めに準備をしたいところだ。最後に更新した話の続編を書くということだけしか決まっていないし、最近は普通のファン活動もおろそかになっているので、イメージを固めるために少々時間がかかりそうである。


先日、10月始まりの新しい手帳を購入した際、久しぶりにネタ帳を作ってみようと思い立った。売り場に並んでいたRollbahnのノートが可愛くて買う理由が欲しかった、というのが正直なところではあるのだけれど、スマホに小説のアイディアをメモする方法は習慣にならなかったので、やはり自分には紙ベースが向いているのだと思う。ネタ帳改め「idea note」用に0.38mmのペンも新調したことだし、さっそく二次創作のアイディアを練っていきたいところだ。


一度きっぱりと二次創作を止め、その後は休止したり再開したりを繰り返しているのだが、このダラダラと続く感じはいかがなものだろうと思う時もある。小説を書くこと自体は楽しいし、趣味だから好きなようにすればいいのだけど……何と言えばいいのだろう。時々、自分を客観的に見ると「潔くないなぁ」と思うことがある。二次創作の出戻りなんて別に珍しいことではないはずなのに、どこか後ろめたいような気分になる。


とは言え、基本的には「書きたいなら書けばいい」というスタンスなので自由にやろうと思っている。同ジャンルの人達から「あいつ……中途半端に戻って来やがって!」と思われても、まぁ、別に気にしない。よく、二次創作者はずっと書(描)き続けていないと忘れられるとか、焦りを感じるという話を耳にするのだけれど、私にはそういう感覚がよくわからない。だって、書けない時は仕方なくね?と思ってしまう。


そういう人は、書き続けないとジャンル内で自分の居場所がなくなると感じるのだろうか。私は壁打ちで自分の小説のことしか考えていないから呑気なものだが、それなりに交流している人は色々あるのかもしれない。コンテンツとして飽きられてしまうかもしれないとか、読者が減っていくのが怖いとか。そういうのって、何だかすごく窮屈だ。一体、何のために二次創作をやっているのかわからなくなりそうである。


こういうことを考えていると小説を書くのが億劫になってくるので、自分の「書きたい」という気持ちだけを見つめて二次創作を再開しようと思う。読者の存在は本当にありがたいと思っているけれど、私の小説は私だけのものだ。私の一番のファンは私自身なのだから、自分が納得できるものが書ければそれでいい。気持ちを割り切るのはなかなか難しいけれど、他者から反応をもらえるのはまた別の喜びで、創作活動の本質的な理由ではないということを忘れずにいたい。

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