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ゴールテープ

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2019年10月25日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年10月18日



目標達成。先日、現ジャンルでの二次創作小説の100作目を書き終えた。とうとうこの日が来てしまったのかと感慨深いものがあったが、思ったより達成感は感じなかった。たぶん、最新作が「これで100作目だ」と意識した小説ではなかったからだと思う。ここに辿り着くまでは100作目を記念すべきものにしようと考えていたこともあったが、実際はいつもと同じように思いついたことをサラサラと書いていった。


時間的な余裕がなかったこともあるし、これまでの全体的な流れからして、急に気合の入った小説を書くことは躊躇われた。何というか、ごく自然に、いつものように100作目を書きたくなったのだ。どちらかというと短めな、日常にすっと溶け込むような小説。この小説が一つの区切りであるということは、私の中だけでそっと仕舞っておこうと思う。


この前「遺書を書いていた」という記事を書いた時は、二次創作を止めたいという気持ちが大きくなっていた。今、私がどんな気持ちであるかというと、実は全く逆なのである。次の小説をどうしようか、と思っている。できるだけ早いうちに次作を書いてしまいたい。どうしてこう、いとも容易く感情が変化するのか自分でもよくわからない。


他人を振り回していないだけマシだとは思うが、創作をする上での心変わりというものはそこそこ厄介である。私としては淡々とコンスタントに小説を書いていきたいだけなのに、自分自身の感情に邪魔をされる。読者の反応に左右されるということはあまりないけれど、全く気にならないというわけでもないし、なかなかクールにはなり切れない。


とにかく、2019年のうちに100作を書き終え、ゴールテープを切った後は好き勝手にやるだけである(今までも割とそうだったが)。たぶんもう、終わりを意識して小説を書くことはないと思うし、止める時はそれが当たり前だったかのように、静かにそれを受け入れるだけだ。私に書き続けなければならないという義務はない。書きたい時に書いて、書きたくない時は書かなければいい。ただそれだけのことだ。


物事を長く続けていると、思考がどんどん複雑になり、本来何がしたかったのかということを忘れてしまう。完全な一人遊びならまた違うのかもしれないが、多少なりとも他人の評価がそこに加わると一喜一憂してしまう。でもまぁ、それが面白かったりもするのだけど。人に構って欲しいのか放っておいて欲しいのか、やっぱり自分でもよくわからない。

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