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ハイライト

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2019年7月24日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年10月18日



自分のブログをざっと見直してみたら、二次創作の記事ばかりでほとんど一次創作のことを書いていなかった。現在のメインが二次創作なので仕方ないのだが、ちょっとどうなんだろうという気がしてきたので(一応「執筆関係」のカテゴリでは一次創作のことに触れているけど)今回は一次創作に関係することを書こうと思う。


長い間、小説を書き続けていると好みのモチーフというか、話の中に登場させたくなる物や言葉が定まってくる。それが小説のキーワードになるというとは少し違って、完全に個人的な好みとして使ってしまうものだ。


例を挙げると、私が書く主人公は大体コーヒーを飲んでいる。自宅、または喫茶店でコーヒーを飲む描写が好きでついつい書いてしまう。現代の世相とはズレているかもしれないが、スタバなどで提供されるお洒落なフレーバーのコーヒーではなく、昔からある喫茶店のブレンドコーヒーやアイスコーヒーが好みである。


他にも単語だけを羅列してみると、雨、白猫、パスタ、青い石のピアス、手紙などがある。画家が絵にハイライトを入れるように、私は文章中にそんな言葉(あるいは情景)を入れている。これは主に一次創作に見られる傾向で、二次創作ではほとんど使わない(使うとしたらせいぜい雨の描写ぐらいだろうか)。


二次創作に比べ、一次創作は私の好みがより色濃く反映されていて、自由度も高い。二次創作はすでに存在するキャラクターと設定の中で話を作るという縛りがあって、パラレルでもない限りそこを逸脱することはない。私が好きなモチーフであっても、推しCPと全く関係がなければ、それを小説の中に登場させることはない。


もちろん、私が好き勝手できる一次創作でも、小説の要素として必要ないと思えば無理にそれらを組み込んだりはしない。「チャンスがあれば」という程度の気軽なものだ。物語の象徴になるような言葉や物は別にある場合の方が多く、おそらく読者の目に留まることもない。これは私だけしか知らない、ひっそりとした遊びなのだ。


好きな言葉を使い、文章を構成していく過程が私は好きである。それは小説と言うより、詩を書くことに近いかもしれない。詩なんてもう何年も書いていないけれど、そんな気がする。物語を彩るものとして、または小休止的な役割として、これからもっと好きなモチーフが増えていけばいいなぁと思っている。

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