君に伝わるものはあるのか
- 雨
- 2019年11月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年10月18日

そう言えば最近ブログを書いていなかったなと思い出し、今、この記事を書いている。めちゃくちゃ忙しいというわけではないのだが、来月の中頃まで予定が立て込んでおり、小説を書くこともままならない状態だ。なので、二次創作の方はペースを落とし、一次創作は新作ではなく過去作をブラッシュアップしたものを更新している。
その一次創作についてちょっとした変化というか、少し驚くことがあった。地道に投稿を続けてきた成果なのかポツポツと小説に反応をもらえるようになり、先日、フォロワーが一人増えていることに気がついた。どんな人がフォローしてくれたのかとわくわくしながらそのフォロワーのプロフィールを確認してみると……まさかの中学生だった。
二次創作では一次創作に比べてフォロワー数が桁違いなので、いちいち新規フォローしてくれた方のプロフィールを確認することはない(これは前にも書いた気がする)。一次創作は読んでくれること自体が奇跡のようなものなので、反応してくれた人がいるとついつい確認したくなってしまうのだが、まさか自分が中学生にフォローされるとは思わなかった。
率直に言うと、「何で?」という感じである。マジで謎過ぎる。一次創作では年齢制限がかかるような内容の小説は書いてないし、誰でも読める状態にはあるが、中学生が好むような小説を書いているつもりはない。登場人物も成人をとっくに過ぎた大人がほとんどで、主人公は一番若くて大学生、重要な役で高校生を登場させたのは一作だけである。
ライトノベル感は皆無、異世界に転生もしないし甘酸っぱい青春を書いているわけでもない。「もしかしてプロフィールに中学生とあるだけで、実際は大人なのか?」と思い、その子の作品を読んでみたのだが、どうも判断がつかない。
文章はきちんと書けていると思うし、それほど幼くもない。小説として投稿されているが、内容は自分の日常や思うことをつらつらと書いている感じである。中学生と言われればそういう気もするし、大人だと言われてもそれほど違和感は感じない。3作ほど読んでみたが(短いのですぐに読めた)、「おそらく中学生」という曖昧な結論しか得られなかった。
仮にその子が本物の中学生であると仮定して、一体私の小説の何が気に入ったのだろう。色んな年齢・性別の人に読んでもらいたいという思いはあるけれど、実際に目に見える形で中学生が私の小説を読んでいるのかと思うと何か変な感じがする。それと同時に、中学生が読後に何を思うのだろうという興味もある。
誰かに何かを伝えられると思って、私は小説を書いているわけではない。たぶん。頭に浮かんだことを、自分が感じたことを、文字に変換して物語という形にしているだけだ。極めて独り善がりな文章だとも言える。そういうものが、小説を読んでくれる人にどういうふうに伝わっているのか、私にはわからない。
年若い読者の出現は、少しの驚きと共に、改めて自分が何を書いてきたのかを見直すきっかけとなった。その子がどれくらい私の小説を読んでいるのかはさっぱりわからないけれど。あ、まだ間違ってフォローされたという可能性もあった。それなら逆に安心と言うか、納得できる。いやでも……やっぱりちょっと残念かな。
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