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地獄の沙汰

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2019年8月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年10月18日



暑い。とにかく毎日暑い。「もう8月とか有り得なくない?」と毎年同じようなことを思っている。一年なんてあっという間という感覚は最早デフォルトだが、夏という季節は好きなのに、こう暑いとさっさと秋が来て欲しいと思ってしまう。子供の頃って夏休みはもっと過ごしやすかった気がする。この暑さは住んでいる地域のせい? マジでここは日本なのか?


冒頭から、唐突にやって来た夏の暑さに思わず愚痴ってしまった。そんな話はどうでもよくて、7月は小説を4作書いた。スランプ前の一週間に一作というペースに戻ったということになる。リハビリを兼ねていたので、しっかりした短編というよりはSS(ショートショート)ぐらいの感覚で書いていた。無理せず、好きなものを楽しく書くことができた。


創作意欲が戻ってきたと思ったのも束の間、この暑さのせいか、またしてもやる気が消失寸前である。次に書く二次創作のテーマは決まっているのに、なかなか書き始めることができない。執筆するのはクーラーの効いた涼しい部屋であって、炎天下でキーボードを叩くわけではない。それなのに「何だかなぁ……」と思うばかりで、一向に先へ進まないのだ。


今だって、小説よりも先にこうしてブログ記事を書いてしまっている。何かすごい既視感。以前にもこんなことを書いた記憶がある。それにしても、よく考えたら頭の中にあるイメージなりアイディアなりを文字に変換するって結構面倒な作業だ。言葉を並べて、文章を繋げて、ストーリーを組み立てる。面白いけれど、割と面倒くさい。


夏の間、定期的なペースで小説を書くのを一旦止めてみようかなと思う。学生は夏休み真っただ中だし、社会人はもうすぐお盆休みだし、そんなにきっちり小説を書かなくてもいいかなという気がする。締め切りがあるわけでもないし、やる気になった時にバーッと書いて、後は小説のことを考えずに過ごそう。


最後に「地獄の沙汰」というタイトルは、この記事を書く前に頭に浮かんだ言葉をそのまま使用しただけで深い意味はない。強いて言えば、日本の夏が地獄みたいな暑さになってしまったというイメージから引っ張ってきた言葉である。小説を書く気力がなくなっても、またスランプに陥ってしまったとしても、私にとってそれは、別に地獄でも何でもない。

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