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小説作法と書き癖

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2019年2月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年10月18日



本題に入る前に、少しだけブログの話を。ブログを始めてから一週間が過ぎ、何とか毎日更新を続けている。ブログ村のマイページを確認すると、毎日数名はブログにアクセスしてくれているらしい。そして興味本位から、記事ごとに集計されるサイトのアクセスカウンター(通常は設定から外してある)を覗いてみた。


一番アクセスが多いのは「はじめまして」の記事だろうなと思っていて、実際そうだったのだが、次に読まれている記事が「避けては通れぬ性描写」だったのでちょっと笑ってしまった。決してアクセスしてくださった方を悪く言いたいわけではなく「やっぱり興味があるのはそこだよね」と寧ろ共感している。


もし、わくわくしながらアクセスしてくださった方がいらしたら期待外れですいません。今後もたぶん期待外れの記事が続くので悪しからず。


余談はこれくらいにして、今日は「小説作法」の話。ここで言う小説作法とは、小説を書いている人なら知っているであろう基本的なルールのことだ。具体例を上げると


・改行したら一マス字下げをする

・「」の最後に句読点はつけない

・!や?の後は一マス空ける


などがある。私が知る限り、ネット上でこういうルールを忠実に守っている人はあまり見かけない。BLの二次創作になると♡や顔文字、誰の台詞かわかるように「」の前にキャラの名前を入れたりと(ドラマの台本かよ)やりたい放題である。その他にも「携帯小説」や「ちゃんねる系」と呼ばれるもの、台詞だけのものなど色々な形式がある。


文学賞に応募したり、紙の本にする場合以外、私は(個人的な好き嫌いは別として)その人の好きに書けばいいと思っている。一応、私自身はなるべく基本に忠実な書き方をしているが、ネット上で読む小説ということを考慮して、読みやすいよう自分なりに工夫もしている。


例えばこのブログ記事のように、小説も段落ごとに改行している。私は紙だと平気なのだが、パソコンやスマホの画面では長々と文字が続いていると読み辛いのだ。俗に言う「目が滑る」という現象にもなりがちな気がする。因みに、場面転換やページ分けをする時は「*」や数字を入れて文章を区切っている。


また、沈黙や間を表す「…(三点リーダー)」という記号がある。文中でこの記号を使う時は「……」というふうに偶数で使用するのが基本である。昔、まだ小説作法のことをそれほど気にしていなかった頃、私は三点リーダーの代わりに「・(中黒)」を三つ並べて使っていた。そして、この書き癖は割と最近まで直らなかった。


三点リーダーは使用するエディタや端末によって見え方が違い、文字の真ん中、もしくは下付きに表示される。細々とブログで一次創作の小説を公開していた時、私はその統一感のなさが気になって、表示にブレがない「・・・」を使っていた。今でも個人的には、こちらの方がビジュアル的なバランスがいいのではないかと思っている。


長い間ネット上で小説を書いてきて、私は今のような文章の書き方が体に染みついている。ブログでは「一日一ページ」という具合に小説を更新していたので、改ページ毎に何らかのオチと言うか、余韻を残すような終わり方をしていた。さらに文章量を調節することによってダラダラとした文章が回避され、物語のテンポが良くなった気がする。


文章の書き方は人それぞれでも、ネット上での読みやすさを考えて損はないと思う。私の場合は読者のためと言うより、自分の都合を優先した結果なのだけれど。他人のためであろうと自分のためであろうと、ストーリーを考える以外のこういった試行錯誤も案外楽しいものである。

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