後半戦が始まる
- 雨
- 2020年7月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年10月18日

夜になって、少しずつ雨の気配が近づいてくる。いつか書いた散文と似たような書き出し。冷蔵庫に残っていた、冷えてはいるけれど炭酸が抜けたコーラを飲み干す。口の中に残った甘ったるさが消えるのを待つ間、何も書かれていない白い画面を眺める。何か書きたいとは思うものの、その何かがまるで浮かんでこない。
少し開けた窓からひんやりとした風が入って来て、部屋を横切っていく。テレビはつけているだけで見ていない。昼間はあんなにも暑かったのに、夜になると嘘みたいに気温が下がる。あぁ、これもどこかで使った表現だなと気づく。一次でも二次でも、私はすでに、嫌になるくらい文章を書いてきた。
誰かに読まれた文章も、誰にも読ませることがなかった文章も、嫌になるくらい。普段は何も考えていないのに、ふと、どうしてこんなことをしているのだろうとわからなくなる。平仮名が続くと気持ち悪い。扇風機をつけると、部屋の中をさっきよりもスムーズに風が流れていく。これくらいの温度が心地よい。
何かに取り憑かれたように小説を書いていた時もあったが、今はその憑き物が落ちたということなのだろうか。まるで何も浮かんでこない。この文章だって割と無理矢理に書いている。エッセイというには中途半端で、フィクションにするには目の前のことが描かれ過ぎている。結局、そのどちらにもなれない。
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huluの無料お試し期間が終了した後、すぐには小説を書きたいという気持ちにはならなかった。何となく、FocusWriterを立ち上げて文章を書いてみたが、上記のような中途半端なものになってしまった。情景描写と心理描写がフラフラとしてまとまらず、不安定な文章だ。また同じことを書いているなと、自分でもよくわかっている。
この記事は読み物としてポイントが定まっていない。ブログに載せようかどうか迷い、没にするにはもったいないのでこうして文章を付け足している。後日、別の記事で詳しく書く予定だが、二次創作に区切りをつけてきた。このブログの方向性も少し変わるかもしれない。元々は止めるつもりでいたけれど、ちょっと立ち止まって考えてみよう。
短くてもいいから、一次創作の新作を一本書こうと思う。頭を切り替えるのに少々時間がかかるかもしれないが、また小説を書くことに集中したい。
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