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愛すべきはマイナーCP

  • 執筆者の写真: 雨
  • 2019年8月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年10月18日



現在、私は二次創作で4組のCPの小説を書いている。同じジャンルにいる方々からはおそらく「A受けを書いている人」と認識されていると思う。あえて明言はしていないが、私の推しCPは「BA」で、次に来るのが同じA受けの「CA」と「DA」、そして後になってA受けとは全く関係のない「EF」を書き始めた。


そのジャンルの最大CPに比べたら、私の推しCPであるBAはメジャーとは言い難い(しかもA受けで人気なのはCAだったりする)。同じジャンルの他CPに全く興味がないので推測になってしまうが、おそらくBAの人気は真ん中ぐらいではないかと思う。今日はそのBAではなく、私が書くCPの中で最もマイナーなEFについての話だ。


個人的にEFはコンビとしてすごく可愛いと思っているのだが、いかんせん人気がない。Fが他のキャラ(私が書いているのはRPSなので「キャラ」という表現は違う気がするけれど、便宜的に使用する)とCPにされることが多いからかもしれない。あるいは、キャラを単体で考えた時、EとFの人気が他と比べてやや低いというのもあるだろう。


A受けしか書いていなかった私がEFを書き始めた理由は、単純に二人の関係に萌えたからである。これが創作理由の90%を占めている。では、残りの10%は何なのかと言うと「A受け以外のCPに癒されたい……」という何だかよくわからない理由だ。


その当時、シリアスというか、少々複雑なCPの関係性をテーマにした小説を書いていて、それを書き終わった後は次回作へのやる気が欠如した状態だった。その複雑な話は評判が良かったこともあり、本来感じる必要のないプレッシャーを若干感じていたのかもしれない。そこで気分転換も兼ねて、私は前からいいなと思っていたEFの小説を書き始めた。


結果的に、これもそこそこ評判が良かった。マイナー故に書き手が少なく、新規参入が喜ばれる状態だったのかもしれない。私の小説を読んでEFが好きになったという方も現れ(お世辞ではなかったと信じたい)、私自身も他のCPと同じくらいEFのことが好きになった。


仮にBAの平均的な評価数が100だとすると、EFの評価数はその半分の50くらいである。閲覧に関してはもっと低く、BAの1/3くらいしか読まれていない。私の小説を読んでくれる方は大半がA受け(もしくはBA、CA、DAのいずれか)目当てで、EFの読み手はその中でも少数精鋭といった感じである。


閲覧に対しての評価数が高いとはいえ、数字の差を目の当たりにすると切なくなってしまうというのが正直なところだ。私はEFが好きだし、書くのを止めようとは思わないが、「一度でいいからEFも読んでくれ」と同じジャンルにいる方々に呼び掛けたくなってしまう。まぁ、好みを人に押し付けるのは違うと思っているので、実際は絶対にそんなことしないけれど。


人気がないアイドルほど応援したくなるファン心理と似ていて、私は今、次に書くEFの小説をより良いものにしたいと考えている。読者を増やしたいとかそんなおこがましい気持ちではなく、自分が書くことを楽しみ、その副産物として同じEF好きの方に少しでも楽しんでもらえたらいいなと思っている。要するに、相対的に見てそのCPの人気が低かったとしても、小説を書きたいという私の気持ちは劣らないのである。

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