承認欲求の化け物
- 雨
- 2020年7月2日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年10月18日

この記事は「悪趣味」と「同じことばかりしている」という、過去のブログ記事とリンクしています。それらを読まなくても内容はわかると思いますが、ここでは詳しい説明を省いて書いていくので、より具体的に知りたい方は過去記事に目を通していただけると幸いです。
*
先日、二次創作での活動を無期限で休止した。ブログでその辺のことを記事にしようと思っていた矢先、pixivで興味深い投稿を見つけたので、先にそれについての雑感をまとめておこうと思う。今回もまた「RPS」や「nmmn」と呼ばれる某界隈でトラブル……というか、公式から正式に法的手続きを開始するという発表があったらしい。
その声明でRPSやnmmnという言葉そのものは使われてないようだが、「根拠のない情報の拡散・セクハラ・名誉棄損」というワードが並んでいるので、当然、BL的な創作物もそれらに該当すると言えるだろう。それにしても、実際にこういう声明が公式から発表されたというケースを初めて目の当たりにし、個人的には結構な衝撃だった。
たまたま目にした情報とはいえ、RPSを扱っていた身としては「ふーん」の一言で済ますことはできなかった。そのジャンルはとても人気のあるアイドルグループで、ファンや二次創作者の母数はかなり多いと考えられる。私は決してそのジャンルに詳しいわけではないが、数に比例して「ヤバい奴」も多いのかもしれない。
pixivやTwitterに上がっている情報をざっとチェックしたところ、どうやらメンバー自身も過去に「ファンの妄想」について言及したことがあるようだった。それがどういう状況での発言だったかはわからないし、私が目にした情報から推測して解釈した言葉だが、どうやらそのメンバーは「自分達で妄想するのは止めて欲しい」的なことを口にしたらしい。
本人がファンに対してそんなことを言わなければならないなんて……と私は心底その彼に同情した。彼が自分の推しだったらと思うと寒気がする。もし自分が同じジャンルにいたとしたら、その発言が出た時点で創作活動を即刻中止していただろう。仮に、彼が私の創作物を認知していなかったとしても、必ずそうしたと思う。
本人達が全く関知しない場所で、ひっそりと活動するというのならまだ理解できる。しかし、彼らがRPSやnmmnがどういったものであるかを理解し、それが本人達の目に入ってしまったというのであれば話は違ってくる。そう、今回の件は「何となく知っている」や「黙認している」ではなく、「本人が嫌がっている」というのが一番の問題なのだ。
大体、自分の推しが嫌がっていることを、簡単に誰もが閲覧できるような場所で堂々と公開するというのが理解できない(pixivであれば「全体公開」、Twitterであれば「鍵パカ」というところだろうか)。私も偉そうなことを言える立場ではないが、それでも、好きな人が嫌がることはしたくないという感覚は持ち合わせているつもりである。
頭の中で妄想することは止められなかったとしても、自分の行動を制限することはできるはずだ。個人の自由なので絵を描くなとも小説を書くなとも言わない。ただ、創作活動がしたいのであれば場所は選ぶべきだ。そもそも論になってしまうが、本当に、自分の妄想を不特定多数に向けて発信する必要性なんてあるだろうか?
……と、まぁ、色々と上から目線で言ってしまったものの、私はすでにRPS関連から手を引いており、過去には自分の好きなように活動していた。そして「全ては自己責任」という考え方は変わっていないし、自分が「こうあるべき」だと思っているものを他人に押し付ける気もない。上記で述べたことは、あくまで私個人の意見に過ぎない。
Twitterでは覇権CP(そのファン)の民度の低さを嘆くツイートが多く見られ、同ジャンル者に対する愚痴や非難でギスギスした雰囲気だった。そういう光景を見ていると、やはり「壁打ち」というスタイルが自分には合っていたなと思う。好きなCPと自分の小説と限定された読者しか存在していない世界で、私自身は楽しく二次創作をすることができた。
それにしても、公式や本人からNOサインが出たにも関わらず、未だに全世界に向けて堂々と妄想を垂れ流している人は何なのだろうと思う。バカなのかな? それとも「自分は大丈夫」という感覚なのだろうか。あるいは「承認欲求の化け物」といったところか。いずれにせよ、推しの心の平穏より自分の妄想や創作物が大事だなんて、私の常識では有り得ない。
今回の記事で触れた一件は自分の(かつての)創作活動とリンクする部分があり、その終了とほぼ同時期に起こったことだったのでこうして文章にした。少し感情的になってしまい、支離滅裂でお恥ずかしい限りだ。私が二次創作を休止した件については、また改めて記事にしようと思う。『2⇔1』ではなく『2⇒1』状態になってしまいましたが、今後は二次創作の「元」書き手としてブログを続けていくつもりです。
Comments