誤字脱字の呪い
- 雨
- 2019年2月8日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年10月18日

一次創作でも二次創作でも、自分の小説をネットなどで公開している人のほとんどは公開前に必ず原稿を一から読み直していると思う。推敲作業が好きという人もいるだろうし、話の展開を書き換えることはなくても、誤字脱字ぐらいはチェックするのが当たり前だ。今日はその「誤字脱字」についての話をしようと思う。
小説を書き上げた後、私は一度書いた文章を大きく修正することはない。表現が重複していたり(「~だが」とか「ような」を無意識によく使ってしまう)、文章の意味が分かり難い部分は書き直すが、その他は誤字脱字をチェックするぐらいである。より良い文章にしようと推敲するのではなく、雑な文章になっていないかチェックするという感じだ。
投稿サイトに投稿する前、最低2回は読み返してチェックしているはずなのに、投稿した後で誤字脱字が見つかるというケースが多々ある。しかも投稿後に見つけた誤字脱字を改めて訂正しても、再度読み返してみるとまた別の間違いが見つかる。これはもう、私に「誤字脱字の呪い」がかかっているとしか思えない。
誤字脱字を無くしたいという気持ちはあるのに、私はスペルチェックの機能があまり好きではない。例えば、台詞の中で敢えて言い間違いをさせているような箇所にチェックがつくとイラっとしてしまう。私の注意力が散漫なだけだと言われればそれまでだが、自分の書いた文章というのは他人のものに比べて間違いに気づき難いものだと思う。
勢いで書いている時は言葉を並べることに夢中になっているので、それが「きちんとした」文章かどうかはあまり気にしていない。しかし、言葉の意味が気になればその都度調べるし、表現に迷うような箇所もその場で答えが出るまで立ち止まって考える。よって、一度書いたものは私の中でほぼ完成形に近いものであり、セルフチェックが甘くなるという節はある。
自分以外の人に原稿を読んでチェックしてもらえればそれが一番いいような気がするが、以前の記事で書いたように(腐女子の友達がいないという件)、私にはそういうことを頼める知り合いがいない。百歩譲って一次創作の原稿ならまだしも、BL二次創作の原稿をリアルの友達に読ませるほどMではないのだ。
結局、全ての作業を一人で行うしかなく、面倒だと思う反面それが楽しくもある。誤字脱字がある小説を公開しても別に死ぬわけではないし。一応、気づいたら後でちゃんと訂正しているし。羞恥心がないわけではないが、つくづく自分がガラスのハートの持ち主でなくてよかったと思っている。
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